第36回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会 口頭発表部門にてTop10に選出
「肌を柔らかく保つこと」が、老化細胞を若々しい状態へ導く新たな可能性を示唆
2026年10月2日
ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:瀬木英俊)は、2026年9月28日~10月1日にオーストラリアのパースで開催された「第36回 国際化粧品技術者会連盟(The
International Federation of Societies of Cosmetic Chemists:IFSCC)世界大会」において、皮膚の「柔らかさ」が老化細胞の状態を制御する新たなエイジングケア研究の成果に関する研究成果を口頭発表しました。本発表は口頭発表 基礎部門において、Top10に選出されました。
発表タイトル
The Softer the Better: "A Soft Environment Surrounding Senescent Cells can Reversibly Rejuvenate Dermal Fibroblasts"
老化細胞を取り巻く柔らかい環境は、真皮線維芽細胞を可逆的に若返らせる
発表者
羽賀 雅俊1、竹内 宏彰1、黒木 未知瑠1、佐久間 淳2、岡田 眞里子3、末延 則子1
1:ロート製薬株式会社
2:京都工芸繊維大学 繊維学系
3:大阪大学 蛋白質研究所
※当日発表者:羽賀 雅俊
結果概要
加齢に伴い、皮膚は硬くなり、その構造が変化していきます。また、皮膚には老化細胞と呼ばれる細胞が蓄積し、肌の健全な状態に影響を与えることが分かってきました。一方で、これまで老化細胞そのものに着目した研究が多く、老化細胞が置かれている周囲の環境が、老化細胞の状態にどのような影響を与えるのかについては十分に分かっていませんでした。本研究では、皮膚の老化細胞は、周囲の環境によってその状態が変化することを発見しました。特に、柔らかい環境に置くことで、老化細胞の生物学的年齢が低下し、老化に関連する細胞状態が改善することを確認しました。さらに、この「柔らかい環境」のシグナルを模倣する化粧品素材として、ドクダミエキスと藻類由来フィトエクソソームの組み合わせを見出しました。これらの成果から、老化細胞を単に取り除くのではなく、細胞を取り巻く環境を整えることで、老化細胞の状態をより健全な方向へ導くという新たなエイジングケアの考え方を提案します。
IFSCCについて
IFSCC(The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists:国際化粧品技術者会連盟)は、化粧品科学・技術の発展と国際的な交流を目的として1959年に設立された国際組織です。現在、世界各国・地域の化粧品技術者会が加盟し、多くの化粧品研究者・技術者等で構成されています。
IFSCCが開催する世界大会(Congress)は、世界各国の化粧品研究者・技術者が一堂に会し、最新の研究成果を発表・議論する場です。世界各国から最先端の研究成果が集まり、化粧品科学の発展を牽引する世界最大級の国際学術大会として位置づけられています。